ブログリーダーシップ

顧問先でアンドリュー・カーネギーの話をした。対象は若い人で新製品開発に携わっている人である。
 冒頭、カーネギーを知っている方という質問に手を挙げる人はいなかった。それではニューヨークのカーネギーフォールを知っている人はと尋ねたが知らなかった。カーネギーフォールはクラシック、ポピュラー音楽コンサートが開催されるフォールでニューヨーク・フィルの本拠地である。と言っても今の若い人には縁のないところであるかもしれない。
 アンドリュー・カーネギーは鉄鋼王といわれ巨万の富を気付いた実業家で、実業家を退いた後慈善事業に身をささげた人で、図書館建設、世界平和、教育、科学研究分野などに多額の寄付をした人である。今回の話は、社長からのリクエストにより彼を中心とする成功体験について話をした。

 詳細は割愛するが、著書(思考は現実化する)の中で成功への道筋として、①具体化する(実現したいと思う願望をはっきりさせる)、②代償を決める(実現したいと望むものを得るために、その代わりに何を差し出すのかを決める)、③最終期限を決める(実現したいと思っている願望を取得する「最終期限」を決める)、④計画を立てる(願望実現のための詳細な計画を立てる、まだその準備ができていなくても、迷わずすぐに行動に移す)、⑤紙に書きだす(1~4を紙に書き出す)、⑥宣言する(紙に書いたことを1日に2回、起床直後と就寝直前になるべく大きな声で、もうすでにその願望を実現したものと自己暗示をかけ読む)ということを強調した。

 話の締めくくりとして、人間の脳は寝ている時でも働いている、何とかしようという気持ちで考えればアイデアは出てくるものである、ということを人の脳の働きを説明しながら話した。

 終了後の感想で社長は、毎日それをやれと言われても無理だなあというようなことを言われた。多分若い人たちのことを思っての発言かと思う。
 「学生のとき、彼も人なり、我も人なり、要は意思の問題である」という教授のことを思い出した。
以上

    彼も人なり、我も人なり~長屋 勝彦~

2016/08/09
長屋 勝彦

顧問先でアンドリュー・カーネギーの話をした。対象は若い人で新製品開発に携わっている人である。
 冒頭、カーネギーを知っている方という質問に手を挙げる人はいなかった。それではニューヨークのカーネギーフォールを知っている人はと尋ねたが知らなかった。カーネギーフォールはクラシック、ポピュラー音楽コンサートが開催されるフォールでニューヨーク・フィルの本拠地である。と言っても今の若い人には縁のないところであるかもしれない。
 アンドリュー・カーネギーは鉄鋼王といわれ巨万の富を気付いた実業家で、実業家を退いた後慈善事業に身をささげた人で、図書館建設、世界平和、教育、科学研究分野などに多額の寄付をした人である。今回の話は、社長からのリクエストにより彼を中心とする成功体験について話をした。

 詳細は割愛するが、著書(思考は現実化する)の中で成功への道筋として、①具体化する(実現したいと思う願望をはっきりさせる)、②代償を決める(実現したいと望むものを得るために、その代わりに何を差し出すのかを決める)、③最終期限を決める(実現したいと思っている願望を取得する「最終期限」を決める)、④計画を立てる(願望実現のための詳細な計画を立てる、まだその準備ができていなくても、迷わずすぐに行動に移す)、⑤紙に書きだす(1~4を紙に書き出す)、⑥宣言する(紙に書いたことを1日に2回、起床直後と就寝直前になるべく大きな声で、もうすでにその願望を実現したものと自己暗示をかけ読む)ということを強調した。

 話の締めくくりとして、人間の脳は寝ている時でも働いている、何とかしようという気持ちで考えればアイデアは出てくるものである、ということを人の脳の働きを説明しながら話した。

 終了後の感想で社長は、毎日それをやれと言われても無理だなあというようなことを言われた。多分若い人たちのことを思っての発言かと思う。
 「学生のとき、彼も人なり、我も人なり、要は意思の問題である」という教授のことを思い出した。
以上

韓非子を読む 吉田健司

2016/02/21
吉田 健司

先日、上野の東京国立博物館平成館で開催されていた特別展「始皇帝と大兵馬俑」を鑑賞してきた。私は、古代中国の歴史や思想に関する本を好んで読んでいるので、大変興味深く意味のある時間を過ごすことができた。
自称企業戦士だったころ、私は中国の古典の中でも特に「韓非子」の愛読者だった。「韓非子」は、韓の王族に生まれ、荀子に学んだ韓非の著作とされる。中国古代の法家思想の代表的な書で、韓非は法治主義による政治改革を秦の始皇帝に説き、始皇帝の法思想に影響を与えたとされる。
「韓非子」は、人間学の書ともいわれる。君主が大衆を支配するための説からは、「人」について多くを学ぶことができる。人間は自分の利益を追求する存在であるという韓非の非情な人間観から学ぶことも多い。
君主の心得、君主が臣下を充分に働かせる要点、臣下の任用と待遇についての注意、君主に対して人臣がおこなう八つの悪事、破滅に至る十の過ち、重臣の専横がはびこる体制への批判、国が亡ぶ兆候、歴史故事などへの非難、世間で賞賛される八種の人物への批判、学者・雄弁家などへの批判、権力者に進言するその説き方の難しさなどを説いていて、人の集まりである企業、変化する時代に直面している企業の経営に多くの示唆を与えてくれると思う。
「韓非子」を出典とすることわざなども興味深い。守株(しゅしゅ)、あるいは株を守るは、古い習慣に捉われて時勢に応じた対処のできないことのたとえとされる。 ある時、農夫が畑を耕していると兎が切り株にぶつかって死んだので、農夫は難なく兎を得ることができた。 それ以来、仕事をせずに再び兎が切り株にぶつかるのをいつまでも待っていたという故事から。
現実を鋭く見つめる「韓非子」は、一読する価値のある書であると思う。

顧客の不満の受け止め方

2015/11/02
岩本 亨

この3ケ月の間に2件、食事中に気づいたことを店員に指摘した際に予想も期待もしなかった対応をされて戸惑った。

1件目は、とある地方空港のレストランでの出来事。出張からの帰途、夕食時のことだった。たまたま定食の炊き込みご飯に3mm四方くらいの小さなアルミ箔のかけらが入っていた。店員に「これが入っていたので、注意した方が良いよ」と伝えると、すぐにお店の責任者が出てきて「申し訳ありませんでした。食事代は結構ですので。」と言われた。私は全くそんなつもりがなく、ただ注意喚起のために話しただけだからと料金を支払いたいと言ったが、「今度また来てください。今後は今回のことのようなことが無いように指導徹底しますので」と断られてしまった。

2件目は、昼食時に混み合っていた軽食店でのこと。ホール係の店員が私の肩に接触し、持っていた水がこぼれ、私のスーツに掛った。「アッ!」と言ったきり、申し訳なさそうな顔をしつつ、謝りもせずにお客さんのところに行ってしまった。食事が終わってお金を支払う際、レジにいた店長らしき人に、状況を話し、忙しいから無理もないかもしれないが、注意した方が良いのでは?と指摘した。すると「申し訳ありません。お代は結構です」と言われた。

私自身の話し方や風貌が怖かったのかもしれないが、「料金をもらわなければ、良いでしょ?」と安易に対応された感じがして、心地悪かった。

私自身は少しでもお店の対応が良い方向になればと、親切心で言ったつもりだった。それを客の思いを聞こうともせず、お金で解決しようとされてしまった。こんな対応をされるのであれば、このお店にはわたしは二度と行かないだろう。皆さんはどう思いますか?

リーダーシップを学ぶ 吉田健司

2015/10/26
吉田 健司

週刊ダイヤモンドの今週号にダイヤモンド社から発売されている本「伝説の外資トップが説く 仕事と人生で成功するために必要なこと」の1ページ広告が掲載されている。著者は新将命氏である。新将命氏は、私が定期的に繰り返し読んでいる本の著者である。広告を見た瞬間に、これは読む価値のある本だろうと思った。
私が再読している本は、「リーダーシップはどうすれば生まれるのか?」というタイトルで、三笠書房の知的生き方文庫の一冊である。第1刷発行は1995年12月10日とあるので、20年前に発行された本である。私が40代前半から数年に一度は読み返している理由は、著者が人を動かす前に自分を動かすことの大切さを述べているからである。自分自身のことはもちろんであるが、「自分を動かす」、「自分を変える」は、次のリーダーを育てるために重要なキーワードだと痛感していた私にとって、心強い味方を得た思いであった。同様の思いで大事にしている一冊がある。國分康孝著「自分を変える心理学」PHP文庫である。思考・感情・行動の自分を変える三つのツボの話がとても分かりやすく、いろんな機会をとらえて社内で発信していたものである。

かつて、リーダーシップについて知識が先か経験が先か思いを巡らせたことがある。リーダーシップは体系的に学んだり経験したりする機会が少なく、OJTを通して身につけていくことが多いのではないだろうか。OJTを通して身につけていくということは、結局自己流になるということではないだろうか。自己流がすべて悪いとは思わない。自分なりのリーダーシップを習得すること、持論を持つことは素晴らしいことだと思う。ただ、そのためには学び方が大事であろう。学ぶことと実践することを繰り返す、「学びて習う」を実践しなければならない。優れたリーダーシップを実践してきた方の持論を学べるという意味で、私は、「伝説の外資トップが説く 仕事と人生で成功するために必要なこと」を読む価値があると思ったわけである。

健康管理からコンサルの能力を見れる?!

2015/06/02
岩本 亨

529日に人間ドックを受診した。毎年同じ病院で、もう12年目である。検査結果をすべて保存しているので、各年の体の状態を数値から追うことができる。

今年の検査結果は体重増加に伴ってか、血圧上昇、中性脂肪増加で両方の値ともに基準を上回ってしまい、メタボリック症候群初認定となった。

これまでは、腹囲は基準を上回っていたが、それ以外は正常値の範囲内だった。長年「メタボ予備軍」だったが、残念な結果を突きつけられてしまった・・・。

5年ほど前から「企業再建・承継」の仕事で東海地方、中国地方の宿泊付の出張が増えた。地方では移動手段が車になることが多く、レンタカーを利用するため、歩行距離が激減した。

都市部にいると電車等が発達しているため、「(出発)駅まで歩いて」電車に乗り、「(到着)駅から歩いて」目的地に行くことを繰り返す。結構な歩行距離でしかも書類等を入れたカバンを持っている。大体10Kg以上の重さがある。日々このような行動をしていると、少々食べ過ぎても、飲み過ぎても体重は増えなかった。

ところがである。飲食の量が変わらないのに運動量が激減してしまった。結果は簡単に予想されるとおり。しかも、何の対策も取らなかったため、(順調に?!)今回の結果になったということである。

その病院には、「メディカルフィットネスセンター」が併設されていると教えてもらったので、さっそく相談に行き、トレーナーに運動メニューを作ってもらった。ストレッチと筋力をつけるための軽めの運動で、所要時間は30分くらい。これを毎日実行するようアドバイスをもらった。

経営コンサルタントという仕事柄、企業経営者にアドバイスをすることが多い。具体策を提示し、きちんと実行するようにアドバイスする。アドバイスしても実行できない経営者が多い。「毎日実行したことをきちんと記録することがポイント」とアドバイスしている。

今回は、立場が逆である。私は果たしてきちんと実行できるのだろうか?、また、成果を得られるのだろうか?・・・。不安は募るが、毎日の記録をつけながら、頑張ってみたいと思う。

できなきゃ、コンサル失格ですね! 一事が万事、良い機会をいただいたと思っている。