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    彼も人なり、我も人なり~長屋 勝彦~

2016/08/09
長屋 勝彦

顧問先でアンドリュー・カーネギーの話をした。対象は若い人で新製品開発に携わっている人である。
 冒頭、カーネギーを知っている方という質問に手を挙げる人はいなかった。それではニューヨークのカーネギーフォールを知っている人はと尋ねたが知らなかった。カーネギーフォールはクラシック、ポピュラー音楽コンサートが開催されるフォールでニューヨーク・フィルの本拠地である。と言っても今の若い人には縁のないところであるかもしれない。
 アンドリュー・カーネギーは鉄鋼王といわれ巨万の富を気付いた実業家で、実業家を退いた後慈善事業に身をささげた人で、図書館建設、世界平和、教育、科学研究分野などに多額の寄付をした人である。今回の話は、社長からのリクエストにより彼を中心とする成功体験について話をした。

 詳細は割愛するが、著書(思考は現実化する)の中で成功への道筋として、①具体化する(実現したいと思う願望をはっきりさせる)、②代償を決める(実現したいと望むものを得るために、その代わりに何を差し出すのかを決める)、③最終期限を決める(実現したいと思っている願望を取得する「最終期限」を決める)、④計画を立てる(願望実現のための詳細な計画を立てる、まだその準備ができていなくても、迷わずすぐに行動に移す)、⑤紙に書きだす(1~4を紙に書き出す)、⑥宣言する(紙に書いたことを1日に2回、起床直後と就寝直前になるべく大きな声で、もうすでにその願望を実現したものと自己暗示をかけ読む)ということを強調した。

 話の締めくくりとして、人間の脳は寝ている時でも働いている、何とかしようという気持ちで考えればアイデアは出てくるものである、ということを人の脳の働きを説明しながら話した。

 終了後の感想で社長は、毎日それをやれと言われても無理だなあというようなことを言われた。多分若い人たちのことを思っての発言かと思う。
 「学生のとき、彼も人なり、我も人なり、要は意思の問題である」という教授のことを思い出した。
以上