ブログ岩本亨

このコラムにも鉄道関連でずいぶん苦情めいたことを記述してきた。今回は感謝の意を込めて。

生来、そそっかしい性格である。それを自覚して、普段は気を付けている。しかし、仕事が立て込んで来たりして余裕がなくなってくると注意散漫になってしまう。先日も名古屋から新幹線で帰京する1時間40分の間、ずっと仕事をしていた。仕事用携帯電話でメールを何件か送った。東京に着いて、時間が押していたので、きちんと確認せずに席を立った。神田の事務所に向かう途中、山手線内でその携帯電話が無いことに気付いた。事務所に着き、担当窓口に電話し、教えてもらった東京駅の忘れ物預かり所に向かった。忘れ物は電車の清掃係の方々が見つけ、登録したりして預かり所に届くまでに2時間くらいかかるとのことだった。17:53東京駅着の電車に忘れて、取りに行ったのが19:30。案の定、まだ届いてなかった。「ホームの事務室で一時保管されている携帯電話があるのでそれかもしれない」とのこと。場所を教えてもらい、ホームの事務室に向かおうとした。その時、預かり所の方が、「あなたの携帯だと良いですね」と声を掛けてくれた。困っている状況で、優しい言葉。嬉しかった。毎日毎日何件もの忘れ物の対応をして、もういい加減にしてくれ!と思うのが普通だと感じる。忘れ物をしてしまって反省しつつ困っている人に対して「忘れたあなたが悪いんでしょ」と言わんばかりの対応をされても仕方ないのだが、そうではなかった。

「お・も・て・な・し」という言葉が流行語となり、その背後にある思いやる気持ちそっちのけで言葉だけが発信されているように思うが、心ある対応は感動を呼ぶ。本当にありがとうございました。

忘れ物預かり所で感謝! 【岩本 亨】

2014/06/09
岩本 亨

このコラムにも鉄道関連でずいぶん苦情めいたことを記述してきた。今回は感謝の意を込めて。

生来、そそっかしい性格である。それを自覚して、普段は気を付けている。しかし、仕事が立て込んで来たりして余裕がなくなってくると注意散漫になってしまう。先日も名古屋から新幹線で帰京する1時間40分の間、ずっと仕事をしていた。仕事用携帯電話でメールを何件か送った。東京に着いて、時間が押していたので、きちんと確認せずに席を立った。神田の事務所に向かう途中、山手線内でその携帯電話が無いことに気付いた。事務所に着き、担当窓口に電話し、教えてもらった東京駅の忘れ物預かり所に向かった。忘れ物は電車の清掃係の方々が見つけ、登録したりして預かり所に届くまでに2時間くらいかかるとのことだった。17:53東京駅着の電車に忘れて、取りに行ったのが19:30。案の定、まだ届いてなかった。「ホームの事務室で一時保管されている携帯電話があるのでそれかもしれない」とのこと。場所を教えてもらい、ホームの事務室に向かおうとした。その時、預かり所の方が、「あなたの携帯だと良いですね」と声を掛けてくれた。困っている状況で、優しい言葉。嬉しかった。毎日毎日何件もの忘れ物の対応をして、もういい加減にしてくれ!と思うのが普通だと感じる。忘れ物をしてしまって反省しつつ困っている人に対して「忘れたあなたが悪いんでしょ」と言わんばかりの対応をされても仕方ないのだが、そうではなかった。

「お・も・て・な・し」という言葉が流行語となり、その背後にある思いやる気持ちそっちのけで言葉だけが発信されているように思うが、心ある対応は感動を呼ぶ。本当にありがとうございました。

恩は後輩に返しましょう 【岩本 亨】

2014/05/05
岩本 亨

中小企業診断士として独立したばかりの頃なので、10年くらい前(2004)の話。私は中小企業診断士の勉強会である「YCS(安田コンサルティングセミナー)」に参加していた。主宰者の安田平八先生(故人)は、中小企業診断士の大先輩で、当時75歳ながら精力的に後進育成に尽力されていた。YCSの定例勉強会でご自分の体験としてお話しになった内容を紹介したい。

大学時代にお世話になった先輩に「御恩は必ずお返しします」と言ったところ、「私に返さなくても良いから、その分、後輩に返しなさい。先輩に返したところで繋がってはいかない。私もずいぶん先輩にお世話になった。それを今、あなたたちに返しているだけだ」と返事されたとのこと。

「恩は受けた方にお返しするのが当たり前」と思っていた私は、その考え方に感動した。それ以来、恩を受けた先輩諸氏へは感謝をしつつも、「後輩に返す」ことを心掛けている。

先日、YCSの後輩が出産を目前にして、勤務していた税理士事務所を退職した。私もお世話になった事務所で、しかも私が紹介したて就職してもらったこと。彼女のご主人が中小企業診断士受験の際に、私とご縁があったこと。等々で以前より親しくお付き合いさせていただいている。そこで、私の妻とともにお疲れさま&出産頑張っての意味を込めて招待し、4人でささやかな会食をした。

非常に楽しいひと時を、幸せいっぱいの夫妻と過ごし、4人とも終始笑顔だった。会食が終わって「安田先生の教えの通り、後輩に返してね」と言って解散した。

ところが、しばらくして、「お教えは重々承知ながら、ほんの御礼の気持ちです」とのメッセージとともにお礼の品が送られてきた。「あの夫婦らしいね」と妻と苦笑しながらも、出産祝いに我が家でホームパーティーでも開こうかと思案中である。

「従業員を育て、やる気を引き出す方法」セミナーで 【岩本 亨】

2014/03/02
岩本 亨

先日、とある県の酒販卸組合の2時間の勉強会に講師として呼んでいただいた。テーマは「従業員を育て、やる気を引き出す方法」。事前情報では参加者は20名ほどで、経営者、役員、管理職とのこと。トップマネジメントとミドルマネジメントが混在している。

最低限は取り上げるにしても、モチベーション理論やリーダーシップ論、組織論等々の概論をお話ししても、「へーそうなんだ・・・」で終わってしまう。かといってケーススタディに取り組む時間はない。「明日から仕事で使ってもらえるような機会」にしたいと考えて内容を検討した。

会社員として働いている妻に意見を聞いたり、私自身が今まで仕事してて、最もやる気になったのはいつだったかな?と思い起こしたりもした。タイムリーに出版された、稲盛和夫氏の書籍「従業員をやる気にさせる7つのカギ」も読んでみた。

そして今回の勉強会でお伝えするメッセージを決めた。それは「自分がやる気になったきっかけを、部下にも与えてみましょうよ」と「知っていることでも実践しなくちゃ意味ないですよね」ということ。つまり「きちんと褒める(評価する)こと」と「部下とよくコミュニケーションをとって、認めてあげつつ導くこと」。

それぞれの体験と知識をおさらいして、それを実際に仕事で活かしていたかどうかを振り返ってもらい、明日から活かせるよう考えてもらうことにした。

2時間はあっという間に過ぎ、手ごたえは感じられた。主催者側責任者より「岩本先生の研修は、ユニークなアプローチで、良いですね」というコメントもいただいた。お聞き下さった方々の仕事で、少しでもお役に立てばと思っている。

確定申告の時期の懺悔 【岩本 亨】

2014/02/03
岩本 亨

確定申告の時期である。私は合同会社産業経営研究所(SKK)の代表社員であると同時に、岩本亨事務所の個人事業主でもある。変則的だが、会社の申告と個人事業主としての確定申告をしなければならない。会社決算は9月末なので、この時期差し迫ったことはないが、個人は317日の期限に向けて昨年のデータ入力等を完了させ、申告しなければならない。


普段、経営コンサルタントとして、顧問先等に対して「毎月の試算表は、遅くとも翌月の10日までには作成すべきです」とアドバイスしている。SKKの試算表は翌月初には作成完了しているが、個人のものについては、年間通じて試算表を作成していない。現状で支障はない(と考えている)が、この時期になると、1年分の伝票等を机上に広げて四苦八苦しつつ、自己矛盾に悩んでいる。「他人に『毎月月初には』と言っておきながら、これで良いのか・・・?」と。


毎年の反省の成果(?)で、昨年分については、ゴールデンウィークに4月分までを入力完了していた。その後も毎月入力完了して、今年1月には確定申告準備完了になる心算だったが、この情けない状態。何とかしなければ・・・。


2004年に独立して9回申告しているが、今までは全て失敗! 10回目こそとの決意だったがダメだった。ここに書いてしまったからには、11回目は毎月きちんと試算表ができているはず・・・。来年同じようなことを書かないことを固く(?)決意した次第。

期待値は高まる 【岩本 亨】

2014/01/06
岩本 亨

先日、出張した地方都市で、少し贅沢にランチをしようと小さな日本庭園のある料理店に入りました。庭に面した席(テーブル)が一つ空いていましたが、入口近くの庭から一番遠い席を案内されました。これから混み合うだろうし、一人客だから仕方ないか・・・と思いつつ、こんな対応にもお店の考え方が出てくるのかなと、少し残念な気持ちになりました。

飲食店でランチタイムは掻き入れ時なので、席を調整しながらなるべく多くのお客様が入れるように工夫するのは当然のことでしょう。しかし客の希望を聞かずに、他が空いているのに末席と感じられる席に案内するのは如何なものか?

実は、今までその料理店を接待で3度ほど利用したことがありました。感じの良い接客とおいしい料理に満足していました。だから今回もランチで入ったのです。常連とは言えないまでも、結構良い客のつもりでしたから、なおさらです。

この気持ちをお店に伝えるべきか、否か。お会計の時まで考えていましたが、結局言わずじまい。未だに思い出しています。

良いイメージを持ったお店に対しては、期待値が上がります。それを上回るサービスを提供しないと、評価は下がります。仕事にも人間関係にも通じますね。良いきっかけですから、自分の仕事を振り返ってみたいと思います。