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箱根駅伝に想う 【長屋勝彦】

2015/01/12
長屋 勝彦

今年も1月2日、3日と箱根駅伝をテレビでみた。今年は創部97年、箱根駅伝20回目の出場の青山学院が初優勝した。沿道の風景、観戦者、監督、選手の表情を交え競技の状況を見るのが楽しみであり、箱根駅伝が終わると「正月も終わったかな」という気分になる。

 何故、箱根駅伝をみるのかというと、駅伝を通して解説者がエピソードも交えて紹介する選手やその家族、監督の言動についての話をききながら、自分の人生と重ね合せ思いを巡らしてながら見れるからである。

 「育ててくれた今は亡き親への感謝をこめて」というアナウンサーの言葉に「頑張れ」と言いたくなる。今年ほほえましかったのは走る一人の選手について「最近付き合う彼女ができたことです」という紹介があった。「良かったね」と言いたくなる。又、沿道で親が自分の子が走る姿を応援する姿をみれば、自分もその子の親であれば応援に行くであろうと思ったりもする。

 中でも、監督が後方で車上から選手にかけるとばす激にも指導者としての情熱とともに選手に対する思いやりを感じ、感銘を受ける。「この調子で突っ走れ」、「これまでの苦労を無駄にするな」、「今年で最後だ、悔いのない走りをしよう」、ブレーキを起こし意識が薄れた選手に、「校歌をうたった」といった監督の言葉が解説者から紹介される。競技終了後の監督インタビューで、「箱根を活躍の土台にして羽ばたいて欲しい」といった言葉にも共感を覚えた。

 翻って、今年は経済成長の正念場である。経済成長を支えるには起業・創業活動を活発にすることである。今年は小規模事業者に対し更なる支援としてハンズオンの中小企業施策が用意される。中小企業施策では中小企業診断士は人生を賭して取り組む起業・創業者の伴走者として支援する必要があると中小企業白書では言っている。

 単に正論をいい、進めるのではなく創業者の立場に立って創業者の長所を伸ばすことを念頭に行動することが大切であると箱根駅伝をみながら一人思った。勿論、顧問先の社員にも愛情を込めた指導が必要であることは言うまでもない
以上

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