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~実践力を鍛えるには仕事の現場で~長屋 勝彦

2015/09/14
長屋 勝彦

実践力を鍛える(付ける)とはについて考えた。実践とは「理論あるいは認識の反対語である目的成就の過程のことである」と辞書にある。職場で仕事をする場合、「仕事の目的を決め、その目的を達成させるための目標を設定し、その目標を達成する計画を作成し仕事をする」ということ出る。経営活動では、戦略を策定し、その戦略を実現するための計画を作成し、PDCAを回し目標を達成させ、成長を図る。

 その意味で実践力とはマネジメント能力(経営力)であり、実践力を付けるとはマネジメント能力の向上を図ることである。すべての企業はこのようなことを考え経営にあたっているが、どのレベルまでできているかはマネジメント力により異なる。

 次に実践力を付ける場について考えた。場として、座学、メンター(師匠)、現場(修羅場)の三つがある。会社経営者であり、大学教授である新将命氏は、10%が座学、20%がメンター、残りの70%が現場(修羅場)で習得され、職場(修羅場)での習得こそが最も重要であると説かれる。

 それでは、三つの場の中で最も大きな比重を占める現場でどのようにして学んでいけばよいかについて考えた。それは、組織体のビジョンを描き、ビジョンを達成させたいと強く念じ戦略を立て実行すること、いわば情熱と革新の心を持ちPDCAサイクルを回すことであると思う。

 新氏は「学び」には「有用の学」と「無用の学」があり、有用の学は「仕事量+人間力」であり、「無用の学」は幅広い教養のすそ野を広める学であると説かれる。「無用の学」は仕事を離れ学ばなれればならないが、現場での意思決定に反映されるものであり、質の高い経営を行うに当り不可欠なものであると思う。
 
  翻って、自身の実践場をどの様に付けていくのかと考えた。座学、メンターを通じての自己研鑽は続けるが、成長意欲の高い中小企業支援の場にあると考える。同時に、時間を作り自然に身をゆだね、親しむことも必要であると、想うこの頃である。この秋には、三回目の熊野古道歩きに出かけたい。
以上

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