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創造性開発~チャレンジ精神によるネバーイブアップの姿勢で~ 【長屋勝彦】

2013/07/07
長屋 勝彦

34年間サラリーマンとして過ごした。そのうちの3分の2近く、製品開発の業務に携わった。製品開発の仕事は、その製品の特性を把握し、その特性に合った市場を見つけ、その市場の顧客に販売することである。

 

開発製品がすでに市場で使用されている製品(既存品)であれば、その既存品の性能(品質)やその製品の市場について調査すればよいが、その製品が市場では使用されていない新規製品の場合は簡単ではない。

新製品開発は、開発しようとする製品の性能を把握し、その性能が使用される市場(用途)を見つけることであり、既存品と比べ、時間も費用もかかり、製品化に成功する確率は千に三つといわれているように極めて低い。

 

最初に携わった化学品の製品開発は、対象とする市場、開発しようとする製品の性能もわからず数年が経過した。幸いなことに、ようやく、安全性の面からPCB代替え品として国内外の顧客に採用されることになったが、その企業化には約10年の月日がかかった。

企業化された製品の性能を具現化した化学構造式は、市場ニーズを反映し当初の製品と比較し整理された構造式となった。この製品開発を通して、製品に関する化学的知識及び市場開発に関するマーケティングの手法の他、ネバーギブアップの精神で仕事に取り組む姿勢を学ぶことができた。又、右も左もわからぬ当時の若輩である小職を温かく見守っていただいた諸先輩に心から感謝している。

数十年経った今は、当時の精神を忘れず発展途上にある意欲ある中小企業や若い人を支援していきたい。

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

 

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