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無心に一生懸命 【岩本 亨】

2013/08/05
岩本 亨

妻の実家で、義弟夫妻と一緒になった。長男と長女とともに帰省していた。長女はまだ生後8ケ月だが、体重が9Kg。丸々として元気いっぱいの赤ちゃん。親族中の人気者だ。ご機嫌な時の方が多いが、当然泣くこともある。泣き方も元気いっぱい。昨夜、おなかが空いて泣き出した。こんなことを書いてしまうと、義弟夫妻に怒られそうだが、その泣き方に感動した。大きな声で、力の限り、何かを訴えている様子。本人はそんなつもりはないのかもしれないが一生懸命さが伝わり、周りが何かをしてあげたくなる。

この時期、夏の甲子園で熱戦が繰り広げられている。「高校野球は、プロ野球より面白い」とたくさんの人が言っている。私もそう思う。何故か・・・? ひたむきさが伝わってくるからだろう。しかもトーナメント方式で、負ければ3年生球児たちの高校野球が終わる。その緊張感と無常さが背景にある。だから、観る人々を感動させる。プロ野球は技術的には当然上だが、一戦一戦にそんな緊張感はない。おのずと一生懸命さの度合いも違っている。

翻って自分はどうなのか? 誰かを感動させられるくらいの緊張感を持って、一生懸命に日々を生きているのか? ダラダラと日々を過ごしていないか? 夏休みなので、この数日は別にして、日々時間に追われている自分を振り返ってみると、いつの間にか集中すべき仕事を、一生懸命の7割にも満たない状態で流してしまっているのではないかと反省した。

「無心に一生懸命」・・・。いろいろなことにそのように取り組むことができれば、その人の周りにいる人たちも、何とかしてあげたいという気持ちを持つ。組織の中でもリーダーがそのようなスタンス(姿勢)で取り組んでいれば、固い結束が生まれるだろう。姪の泣き声と高校野球のテレビ観戦を通じてそんなことを考えてしまう私は、仕事のし過ぎで、集中力意を欠いてしまっているのだろうか・・・?