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補助金あれこれ~補助金を通じた中小企業支援 【長屋勝彦】

2014/08/15
長屋 勝彦

8月11日納期のものづくり補助金の申請作業支援で3月から始まった中小企業に関する今年の助成支援事業は終了した。

 今年は、サポイン(サポ―ティングインダストリー:ものづくり基盤技術)3件の申請支援を目指してスタートしたが、A社は製造プロセスの自動化というコンセプトは決まっているが社長に当該補助事業に係る時間がなく、B社は新規事業開拓ということでそのコンセプト及びコンセプトに基づいた研究計画の推進策について構想が固まっているが、技術開発責任者の時間的余裕が取れず、申請を見送った。当該2社は顧問という形でかかわっており、痛恨の極みである。3社のうちの残りの1社のC社については顧問先の企業の社長からの紹介であり、面談した感じでは技術力、資金力もあり新規事業に対する関心は高く脈ありと見たが、サポイン事業のフレームが作れず断念した。

 代わりに、B社について共同開発中のJ政府系開発機関(B社の得意先)から、文部科学省管轄のJST(科学技術振興機構)の研究成果展開事業の環境問題解決課題領域に関する助成事業の紹介を受け同社と共同(B社サブリーダー)で申請した。極めて多忙なJ機関のXリーダーの下で突貫工事のようなかたち申請作業を行った。Xリーダーの話では、電子申請ということで期限の当日の締め切り時間ぎりぎりに申請したとのことであった。

 申請後Xリーダーが受理について問い合わせたところ受理されておらず、Xリーダーが調査した結果、XリーダーとJSTのパソコンネットワークにシステム障害があることが判明した。Xリーダーがその理由をJ機関に説明し受理を要請したが拒否されたとの連絡がった。本件については当事者間で議論しても意味のないことであり、関係者(B社)の方には、やっつけ仕事をしてはならない、余裕を持ち仕事を進める必要があるというようなことを教訓として話した。

 そのようなことで、ハイレベルで高額の助成金が期待できる助成事業は全敗に終わった。
しかし、JSTという助成事業を知ることができ、又、当該醸成金申請を機にB社の共同開発先のO社のキーマンと親密になることができ、今後の新事業開発を推進する上では得るところが大きかった。

 来年は今年の轍を踏まないように今から準備し万全を期したい。

 ものづくり補助金の申請については昨年に続き今年も顧問先の1社が申請した。昨年より、文章の書き方を含め進め方の要領は向上した。

以上

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