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リーダーのための行動科学分析~長屋 勝彦~

2020/07/31
長屋 勝彦

リーダーシップとはフォローワーに対するリーダーの働きかけをいい、組織のリーダーとは組織で働く従業員をやる気にさせることである。

 組織のリーダーは従業員に高いモチベーションを持たせ所属する組織目的を達成させる役割を持つ。このような観点から働き甲斐のある(やりがいのある)組織とはどのような組織であろうかを考えた。

 やりがいのある組織とは、組織に所属する従業員が、①所属する組織(会社)やリーダー(経営者・マネジメント)を信頼し、③自分が行っている仕事に誇りを持ち、一緒に働いている仲間と連帯感が持てる会社であると定義されている。

 このような観点からリーダーの行動や従業員の行動をとらえ、心理学的アプローチにより分析するというのが行動科学分析学である。

 今回のコロナウイルス蔓延による国等の自粛活動期を利用しリーダーのための行動分析学入門(島宗 理著)を読んだ。

 書著は、リーダーの行動が従業員に与える影響をABC分析により分析し、好子の
行動を増加させる(嫌子の行動を減少させる)行動を行っていくことにより従業員の
モチ―ベーションの向上と共に組織の業績をあげることにつながるものであると説い
ている。
※A:標的行動の直前の状況、出来事、B:標的行動、C:標的行動の直後の状況
※ABC分析:A、B、Cの関係を分析したもの
※例として、A:従業員から情報得たいとき部下の席に近づき、B:部下に話しかける、C:部下から情報が得られる(好子)、部下の仕事が中断する(嫌子)

 リーダーシップ理論には、ハーシー・ブランチャードのSL理論(Situational Leadership Theory)、クルト・レヴィンのリーダーシップのタイプ(専制型・民主型・放任型リーダーシップ)、ダニエル・ゴールドマンの(EQ型リーダーシップ)等があるが、「人を見て法を説く」という仏教の言葉が思い出される。

仏教の教えに従い人に寄り添い接するのが使命である思うこの頃である。

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