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~アイススケートの萩生選手の衝突に思う~ 使命感 【長屋勝彦】

2014/11/10
長屋 勝彦

A社の顧問を引き受けて10余年の月日が経つ。最初は社長の経営相談から始まったが現在は新入社員から経営幹部に至るすべての階層の従業員の教育にあたっている。社長は27歳の時、身一つ、腕一つから3人の仲間と会社を起こし独立した方で、仕事熱心な方であるとともに、教育熱心な方でもある。

 毎月3日間A社の工場に出向き社長が若い時に大枚をはたいて購入したアンドリューカーネギーの「思考は現実化する」というテーマのテープレコーダーの一巻を聞き、参加者にテープの内容に沿った課題を出し、作文を書いてもらい、職場の仕事関係、人間関係等の問題について語ってもらうことにしている。この語らいを通じて受講者本人の問題はその場でアドバイスし、全体又は経営トップに関する問題は社長に提言し、その結果を社長を通じあるいは本人にフィードバックするようにしている。

 小職の指導の他、製造技術に関する問題についても専門家のコンサルタントに依頼し力量アップに努めている。しかし、農耕民族の性格というか真面目で、協調性はあるが、あえて現状を打破し改革しようとするチャレンジ精神に乏しく、専門家のアドバイスを謙虚に受け入れようとする姿勢が見られない。

 当社の経営は、このような従業員の勤務態度が影響してか、景気の良い時は利益を生むが、不況になると赤字に転落し資金振りに難儀をしている。従業員に、景気の如何にかかわらず、常に成長できる企業となるには、各従業員がなにをしなければならないかの自覚と必ず達成させるという強い使命感を持ち仕事にあたること必要であるということをことあるごとに言っている。このことは、アンドリューカーネギーのいう、あるべき姿を描き、その達成に向け情熱と信念を持ち進むという教えに通じる。

 昨夜おきた中国グランプリ大会でのアイススケートの萩生選手の事故に対する同選手及び関係者のとった行動は衝撃的であった。このことについてはいろいろな意見が寄せられている。いろいろ意見春が、自分の使命を果たすことが最優先課題であるということが同選手の頭を過ぎりあのような行動になったのかと思う。同時に平成13年夏場所優勝決定戦で貴乃花が周囲の反対を押し切りけがをおして武蔵丸を破り優勝したことが思い出された。

 自分自身のこれからも考えず自らの信念を貫く行動をとることがあってもよいと思った。A社については、あきないで一人でも多くの人が自分の仕事に誇りを持ち力量向上のためやる気を持つよう指導することが使命であると思うこのごろである。
以上

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