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実務従事事業を通しての中小企業経営者と診断士のふれあい~長屋 勝彦~

2017/10/17
長屋 勝彦

 「月日は一代の過客にして行きかう人も又旅人也」、松戸芭蕉の紀行文奥の細道の冒頭である。今月で80歳になる。中小企業診断士の仕事をして20年、今年で80歳になるがいつまでこの仕事を続けられるのか。

 この年になり無性に中小企業が、中小企業経営者、仲間の診断士とのふれあいの大切さを感じ顧問先の仕事の合間をぬって企業内診断士の指導員として中小企業診断を行っている。

 今年は、錠前企業、メッキ企業、繊維加工企業と現在診断中の酒類の小売業で、いずれも中小企業振興公社時代に知り合った企業であり、久し振り(15年振り)の対面である。

 初日の社長ヒヤリングで診断企業の激変振りに驚く。国内総需要量は減少しているが後継者不足で廃業する会社が増加している中、生残り販売が増加している企業、パートナーである親企業と一緒に海外展開を図り業績を向上させいる企業、これと反対に自社の強みを発揮できず苦戦している企業等、様々である。

 これまではグローバルニッチトップ企業を目指す中小企業を支援してきたが、親しく付き合っている企業が苦労しているのを知り何とか役に立ちたいと思う。

 診断メンバーの中小企業診断士の方とは6日間の付き合いであるが、30歳代から40~50歳代の管理職、60歳代以上でコンサルタントとして活躍している方と幅広い年齢層の方であるが、調査能力、提案力もあり、真面目で人間味が豊かな方が多い。

 診断終了後のアンケートで再び診断企業を診断したいと希望する方もいる。又、診断を機に詳細な診断、指導する企業もある。診断企業の経営者の方との旧交を温め付き合いが深まったことになる。

 このようなことから、少しはかかわった企業経営者、診断士の方の役に立ったと思うことができうれしくなる。

 やはり人とかかわりを持ち、人の役に立つことすることは人生で意味のあることだとおもうこのごろである。

以上

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