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~人生という旅 その1~ 長屋 勝彦

2017/03/13
長屋 勝彦

 「月日は百代の過客にて行きかう人も又旅人なり」、松尾芭蕉が東北地方、北陸地方を回り大垣に行く旅程を日記としてつづった奥の細道の序文である。

 人生を旅に例えると故郷で生まれ少年期を過ごしサラリーマンとして30余年、中小企業診断士として20年を過ごしたことになる。その間、いろいろな人からいろいろな教訓を受けいろいろな経験をした。

 大学では会計学を学んだというより単に授業を受けた(経験した)がサラリーマンとして働いた会社(化学会社)では金勘定だけする仕事ではなく物を開発し、販売する仕事に興味を持ち営業の仕事をしたいと言い、経理の専門家として育てようとした会社には迷惑をかけたと思う。

 その結果、生産管理、企画の仕事をすることができた。生産管理、企画の仕事を経験し、化学薬品の開発プロジェクトチームの一員として製品開発に当り、新規事業開拓の業務を任された。

 幸い、ポストPCB製品として熱媒体油、絶縁油、感圧複写紙用溶剤として企業化を成功させ会社の業績に向上することができるようになったのは、2次オイルショック時の1980年頃である。

 この間、化学品の分子構造、製造方法等について勤務している会社の研究者、顧客先となる相手方の会社の方と交流させていただき、教訓を賜った。当時の相手先の会社の方から「専門分野は何ですか」と聞かれ技術屋と間違えられることがあった。

 その後、6年間大阪で営業業務を経験し、再びプラスチック製品の製品開発、営業業務に従事した。成果として高機能性プラスチックメガネレンズ、フッ素樹脂系のピエゾ・パイロセンサー(電気エネルギー⇔熱エネルギー)の企業化に成功した。

 これまでを振り返ると、大学時代学んだが入社当時は配属を拒否した会計理論が製品開発、営業では役立ったということと、在籍した会社で多くの方との交流により得た経験、知識のおかげで、今の中小企業診断士としての自分があるということを実感する。人とのつながり、縁は不思議のもので、今も当時一緒に仕事をした中小企業の方とは顧問先として仕事をさせていただいている。

 独立を目指す診断士には人脈作りの大切さを説いている。
以上

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