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「漢・後漢」の時代も学べば興味深いものがある 吉田健司

2019/12/23
吉田 健司

以前も書いたが、私は古代中国の古典を読み、関連する歴史を学び、古代中国を題材とした小説を楽しんでいる。その一方で中国の古典を学ぶことの意味を考え続けている。
最近になって心境の変化があった。私の興味は、長い間春秋・戦国時代にあった。今でもそれは変わらないが、その後の秦、漢、三国の時代も学ぼうと思うようになった。理由は、そろそろ宮城谷昌光氏の三国志を読みたいからである。

私は宮城谷昌光氏の歴史小説の愛読者である。30代前半から40代前半は司馬遼太郎作品を繰り返し何度も読んで、多くのことを学んだ。同様に宮城谷昌光作品からも多くのことを学んでいる。

ただ、時代は秦以前が中心であった。最近になって、漢王朝を作った劉邦、後漢王朝を打ち立てた光武帝を主人公とした作品も読むようになった。合わせてその時代を題材にした講談社学術文庫や中公新書を読んでいる。
私は、中国古典はその思想家が活躍した時代(秦以前)と思想が書物として成立する時代(漢以後)が異なっていると漠然と思っていたが、そこに政治的な影響の重みを感じることができ、学べば興味深いものがある。

そのため、宮城谷氏の三国志を読む前に、漢、後漢、三国時代について研究者の書した講談社学術文庫や中公新書を読んで学んでいる。これは初めての試みだが、史実について自分なりの予備知識を持ってから、小説を読みたいと考えてのことである。そうすることで新たな学びがあると自分自身に期待している。

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