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~人に優しい経営~長屋 勝彦

2017/06/25
長屋 勝彦

今年も第一四半期が過ぎようとしている。我が国人口は少子化、高齢化により減少に転じている。生産性を高めるには無駄な労働や、だらだらと労働することを止め効率的に働けということである。そして、そのような労働をする時間を余暇にまわせということである。確かにそのようなに働けばマクロ的には余暇を過ごすために消費する時間とともに消費する金銭が増えマクロ的には国民所得が増えるということになる。

 更に、そのような非効率的な労働に替え価値が向上する労働をすれば企業の所得も増え国民所得は増加することになりその効果は倍増する。顧問先の中小企業社長は言う、「だらだらと働くな,残業代は払うから効率的に働きさっさと帰れ、そうすれば疲労も少なくなるだろう————。

 しかし、仕事が増えれば残業は減り、仕事が減少すれば残業が増えるという奇妙な現象が起きている。

 仕事が増えれば効率的に仕事をしようとし、仕事が減れば残業代を稼ぐため残業するということである。やはり、中小企業の給料は少なくそのために残業するというのが現実である。

 この問題を解決するには、下請け依存度の高い仕事に替え、その企業にしかできない独自の製品・サービスを生産する仕事に替えることである。

 しかし、言うは易く行いは難し、という。多くの中小企業が独自性のある付加価値の高い製品開発に取り組んでいるが実現は厳しいのが現実である。

 中小企業に入り込み、無駄をなくしながら新製品開発支援に取り組むのがモットーである。中小企業経営者も人を思う心はあるが、人に優しい経営、ワークライフバランスを従業員に語れる企業になるべきであると思うこの頃である。
以上