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故郷の伝統芸能について

2015/07/06
岩本 亨

先日(平成27620日)、国立劇場で、私の故郷である島根県江津市桜江町市山の「市山神友会」による重要無形文化財「大元神楽」(おおもとかぐら)の公演があった。郷里の会社支援の仕事もしている私は、4月にその情報を聞きつけ、チケットを手配した。午後1時からと午後4時半からの二部構成だが、通しチケットを申込み、妻とともに鑑賞させてもらった。

大元神楽は石見神楽ではあるが、式年で奉納される特別な神楽で、地区によって差があるが、市山地区では6年に一度である。奉納される神社とそうでない神社があり、残念がら私の生家の氏神様には奉納していない。

隣の地区であることもあり、小学生の頃、市山神友会の大元神楽を見た記憶はあるが、内容まで詳細には覚えていなかった。

そんな隣の地区の方々が、国立劇場で公演するという。小学校の同級生も主要なキャスト(?)として参加していた。

13:0019:30の公演だったが、あっという間だった。以前見たことがあるとはいえ、記憶はあいまいで理解できていなかったが、今回は存分に堪能させてもらった。一言「大元神楽、おそるべし!」。日本書紀等の古書に基づいたストーリーで構成されており、奥深さに感動した。どうしてあんな山奥なのに、そのような文化的背景のある神楽が伝承しているのだろうか???と不思議に思う。

地元の方々が出演しているのであるから、思い入れも強かったのだが、自らの素養を恥じた。地元の伝統芸能をもっと勉強しておくべきだったとつくづく反省した。

私自身、地区の方々にも勧められ、氏神様のお祭りで石見神楽を小学校2年生から10年近く奉納していた。それは誇るべき原体験として私の心の底の支えになっている。しかし、もっと視野広く情報収集をして、伝統芸能の素晴らしさを発信すべきだった。今後はそのようにしていきたい。

皆さんの身の回りにも、似たようなことありませんか?

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