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心理学に学ぶ 吉田健司

2018/12/24
吉田 健司

  私は、書店に立ち寄るといつも講談社学術文庫と日経文庫に目を通すことにしている。講談社学術文庫は漢以前の中国に関するもので新しい情報がないかをチェックしている。また、日経文庫は、新刊や新たに興味を持った分野の本をチェックしている。
  最近気になって購入した日経文庫は、「ビジネス心理学100本ノック/榎本博明著/2018.9.141版1刷/日本経済新聞出版社」である。気になった理由は、ここのところ書斎に積読状態の心理学に関する文庫・新書・有斐閣アルマを再読して、顧問先に伝えたい言葉を整理していたからである。
この本では、新しい言葉をいくつも学ぶことができた。
  例えば、9月のブログで書いた「思考・感情・行動」が自分を変えるつぼと学んだことについて、さらに思考を深める言葉に出会った。それは、「自己効力感の理論」である。
「自己効力感」は自己に対する信頼感や有能感のことで、カナダ人の心理学者パンデューラの唱えた概念で、モチベーション(動機づけ)に大きな影響のあるとされている。
「自己効力感」の高い人、低い人の特徴、「自己効力感」を高める方法などを学ぶことで、こうすればよいとわかっていてもできないケースへの対応の幅が広がるように思う。
  もう一つ私が学んだ言葉を紹介したい。それは、「計画された偶発性の理論」である。「計画された偶発性の理論」は、心理学者クランボルツによって提唱されたキャリア理論とされる。キャリアは思いがけない出来事に左右されるとされ、偶然の好機を待つのではなく、積極的に生み出す努力と好機を利用するスキルが必要とする考え方に、私は共感を覚えた。

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