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メタ認知 吉田健司

2017/04/23
吉田 健司

「メタ認知」を調べてみた。「認知心理学」の本などでは「メタ認知」は、「認知に対する認知」のことであると解説されている。心理学者の伊藤進氏は、「メタ認知」について次のように説明されている。「メタ認知」とは、一言でいうと「自分の認知活動を認知する機能」である。認知活動とは、脳が行うさまざまな情報処理活動である。知覚、記憶、思考、問題解決、それに諸種の課題の遂行である。(伊藤進著<聞く力を鍛える>講談社現代新書)
「デジタル大辞泉の解説」によると自分の行動・考え方・性格などを別の立場から見て認識する活動である。
自分の行動・考え方・性格などを別の立場から客観的に見て認識することは、自分自身へのモニタリングといえる。例えば、自分が実行したいこと、達成したいこと、なりたい自分について、目標を立てて、計画を作り、実行して、評価する。これらを繰り返し、実現に近づく自己管理のPDCAは、リソースとしてのメタ認知力が重要な要素ではないかと思う。
私は、日常「メタ認知」という言葉を意識することはあまりないが、「自省」という言葉は常に意識している。専門的なことはよくわからないが、「自省」を自分の言動を自ら反省することと解釈すると、メタ認知の結果が自省につながると考えてよいのだろうか。
そのように考えると、自分のメタ認知力を知ることや、メタ認知のトレーニングを行うことは、人材育成に欠かせないものではないかと思えてくる。自分を常に意識して客観的に見ている人はそれほど多くないのではないだろうか。メタ認知力を改善することで、成長を阻んでいた見えない壁を乗り越える人もいるかもしれない。

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