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学びて、思いて、表して、習う 吉田健司

2015/12/29
吉田 健司

私は中小企業診断士の仲間と切磋琢磨する場である研究会に、8年前から参加している。今月は「仕事において大事にしていること、大事にしたいこと」をテーマに、16名が10分間スピーチにチャレンジした。私は「学びて、思いて、表して、習う」についてスピーチした。論語の「学びて、時に、これを習う(学び続け、常に復習する)」と、「学びて思わざれば則ちくらし(学習しても思考しなければ見識にかけ)、思いて学ばざれば則ちあやうし(思考するだけで学習しなければ誤りやすい)。」を、私なりにアレンジしたフレーズである。その意図するところのあらましを以下に述べたい。

最初の「学びて(学ぶ)」では、「観察」「体験」「読書」の三つを特に大切にしている。「観察」は広く目的をもって見るという意味で使っている。「体験」には、「百聞は一見に如かず」といわれるように、体験すること、経験すること、つまり行動、実行、実践といった実の部分から学ぶ意味を込めている。そして「読書」は日々最も大切にしていることある。単に知識を得るだけでなく、考えるきっかけを与えてもらっている。
次の「思いて」では、どこでもシンキングを意識し実践することを大切にしている。考えること、思考することは、いつでも、どこでもできる。ひらめきは思わぬところで生まれることを経験した方も多いだろう。
三つ目の「表しては」は自分自身へのアウトプットのことである。考えたこと、思いついたことなどを、いったん頭の中で整理する。整理しておくことで、また思い出して思考を深めたり、やり直したりできる。私はこの一連の思考の繰り返しを「頭のキャンパス」と名付けている。そして、良いひらめきを得た時や、納得のいく整理ができた時は、忘れないうちに「思いつきノート」に書き留めるように心がけている。

最後の「習う」には色々な意味がこめてある。継続すること、何度も繰り返すこと、復習することなど。「学ぶ、思う、表す」を繰り返す。繰り返すことで知識が身につき自分のものになっていく、いつでも活用できるようになる。絶えず復習することで熟練して上達する。このサイクルを回すことで、少しでも多くのことを自分の言葉で語れるようになりたいと、私は思っている。

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